災害時・避難生活時の脳卒中・心臓病
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災害時循環器病発症予防への取り組み
1「KEEP(熊本地震血栓予防プロジェクト)」
2016 年4 月14 日(前震)と16 日未明(本震)の2 度にわたり熊本地方を襲った震度7 の地震は、全域に甚大な被害を与えました。
本震の後にも震度3 以上の揺れで390 回/週の余震が繰り返し発生し、「次の震度7 への恐怖」は、とてつもなく大きいものでした。
多くの人が車中泊を余儀なくされ、本震から2 日後の18日、車中泊をしていた女性がエコノミークラス症候群により死亡するという事例が発生しました。
蔓延しつつある不安と病気に立ち向かうべく、本震から3日後、熊本市立熊本市民病院が中心となり予防対策が開始されました。
その活動は、その後大きなうねりとなり、予防プロジェクト(Kumamoto Earthquakes thrombosis and Embolism Protection: KEEP プロジェクト) が発足・継続されることとなりました。結果として、入院を要するエコノミークラス症候群の発生は活動開始以降収束しました。
2弾性ストッキングの備蓄(発災直後から配布できるように準備)
3避難所における24時間体制「災害支援ナース」支援
4くまもとメディカルネットワークを使用した情報連携
7月豪雨では、お薬手帳の流出や、受診歴のない医療機関への患者搬送が発生しましたが、「くまもとメディカカルネットワーク」を使用し、オンラインで情報を照会することができ、迅速に患者や定期内服薬等の情報を取得し、円滑な情報診療を行うことができました。